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かんつりろーど

■■麗しの辣椒紅龍■■ その2

投稿日時:2010/12/17(金) 15:51




アングリングファン編集部 “かんつりーろーど。”




世の中には「赤い」魚はいる。たくさんいる。



中でも子供から大人迄最もポビュラーなのが「金魚」だろう。


金魚はどう見ても赤い(もちろん人間の手による改良種であるから全く存在の意味は異なるが)。

太陽光下でも立派に赤く、そして綺麗だ。同様に鯉、錦鯉も美しい発色を魅せる。


トラウト系も赤い。カラフトマスなどを筆頭に、、イトウも下半分だが赤くなる。

アマゾン水系だと有名なピラルクー、そしてピラニアも凶悪な赤い発色を魅せてくれる。

また海水だとキンメダイ、またはそれこそマダイなど、立派に「赤い魚」だと言える魚は多数存在する。



……とまあ、赤い魚はこれといって珍しくはない。お祭りで幼児にお土産の如く持ち帰られる金魚などを見ていると、ポピュラーというより、その魚の「赤さ」の価値などほとんど感じられない。

もちろん高価ではないし……。





しかし、アジアアロワナの「赤」はちょっと意味あいが異なる。
赤いことの価値が、その風貌も含めて、1尾数円で流通する金魚とは遥かにレベルの違う意味を持ちうるのである。


また、前回も書いたがアジアアロワナは本当の意味では「真紅」と呼べる発色をしている魚体はおそらく存在しない(と思う)。良くてオレンジ、濃いめのオレンジだ。しかも、この赤みが飼育下では安定しないというジレンマが存在する。

PHを下げ、ヒレがボロボロになっても赤いウロコが見たい……そんな飼育虐待もあるほど、アジアアロワナの「赤」は難しいのだ(他にもたくさんあるが……)



仮に、だ。

もし太陽光線下で全身真っ赤なアジアアロワナがもし出現したとしよう。
ウロコの内側も、アゴ下も、ヒレも、全てに渡ってだ。

もし1980年代あたりに、そんな魚が出て来たら…………


数億とか、そのくらいのお金は軽く動いたと思う。聞いたところでは、まあまあのオレンジ個体に数千万出して取引したと言う華僑の飼育者の話とか、はっきり言って当時から珍しくない。実際近くの人間が数百万出している。




恐いなあ……なんだこの魚……と思いつつ、金龍にはない、妖しいまでの紅龍の魅力に完全に取り憑かれていたのだと思う(もちろん自分も含めて)。



そして辣椒紅龍のトレードマークでもあるスプーンヘッド…
(人によっては単なる太り過ぎだろ、とも言うが、確かにそうとも思えるけれど、頭部が小さく見える程、隆起した背部をもつ辣椒紅龍は格好良すぎる!)。



ああ……また飼いたくなってきた…(´・ω・`)



編A


(続く)


※辣椒紅龍とは、とうがらしのように赤いアジアアロワナという意味で、英名だと「チリレッド」等と呼ばれる。アジアアロワナの各種名称自体はあくまで養殖者、流通業者等によって名付けられたもので、正式なものではない。



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