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かんつりろーど

■■吐き気がする娯楽番組■■

投稿日時:2011/03/19(土) 13:43


埼玉に住む自分の自宅近くにはコンビニもあり、ガス、水道、電気も大丈夫だ。

次号の取材も困難は多いが、準備を始めている。

ただ、こんな時勢で娯楽雑誌を作っていることにやはりその矛盾を感じ、色々と心苦しい部分が大きく自己に暗い影を投げかけている。


特にテレビのお笑い番組や、人の笑い声に過敏に反応するようになった。最近は人の笑い声が耐えられないときがあり、耳栓をしていることもある。


だから、とてもお笑い番組など見られない。

吐き気がする。


怒りも沸くのだが、しかしそれ以上に自分のやっていることに矛盾を感じる分、そのゲラゲラ笑っているテレビの向こう側と自分は全く同じなんだ、と思うととてもいたたまれなくなる。



自分の人生でいろいろなことがあった。あったが、今回はそのレベルが違う。違いすぎる。


今回の震災で直接の血縁者は誰も被害に遭っていない。


ただ、仕事の関係者やそして読者、その東北方面から聞こえてくる悲痛な鎮魂歌の数々が、自分自身を、激しい罪悪感と共に地獄の中に引きずり込んでいくような…いや、いっそ無間地獄に自分は在るべきではないかと思ってしまう。


なんと罰当りな……コンビニでおにぎりをほおばるたび、自分など死ねばいいのに、と思えてしまう。






おそらく数万に渡る死者の魂。

ぬくぬくとパソコンの前でブログを記していることをどうかお許しいただきたい。



釣り雑誌を発行することで、喜んでくれる方々、発行を楽しみにしてくれている読者…釣りは娯楽なのだけれど、その存在意義は少なからずあるはずだ。

直接の復興支援ではないにせよ、国内経済が安定していることが支援につながることは間違いないはず……矛盾と己の現状と…思う処は多岐に渡る。しかし前進あるのみなのだ。それは理解している…。




アングリングファン誌が次号も読者の皆様の期待に沿える雑誌としてきちんと発行されるよう、地べたを這い回ってでも、全力で駆けずり回るつもりだ……。



編A









娯楽番組が、人々のストレスや悲しみを克服する糧となるなら、それはその意義があると思います。放送を中止して欲しい、とまでは思いません。


ただ、今の自分には耐えられません…。











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記事タイトル:■■吐き気がする娯楽番組■■

(ブログタイトル:アングリングファン編集部 “かんつりーろーど。”)

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