日刊アングリングファン

先日お手伝いの途中、実家に立ち寄りました。


ずっと何カ月も動かしていなかったNSRのエンジンをかけようと思ったのです。

震災以前からずっと気になっていたので、いやピストン張り付いてるかも…とかリング逝ってるかも…と締め切りに追われて多少あきらめつつも、放置しつつも、でも気になってはいたのです。


お手伝いにいくまで1時間ほどあったので、まあ何とかなるか…と車体をゴロゴロ引っ張り出し、ドロドロ押して歩きました。


単にエンジンをかけるだけですが、正直住宅街ではきついです。


エンジン音はともかく、2スト特有の油煙はすさまじいものがあり、辺り一面真っ白になるからです。




住宅街から離れてずっと押して歩き、何とか始動の儀式に入ります。


長期間動かしていないNSRは坂道での押し掛けが良いのですが、リングを傷つけることもあるのでわたしはしません。イグニッションをOFFにしてひたすらキック。キック。

そろそろよさそうかな…とONでキック。

チョークとアクセルは非常に繊細なんですが、運もあります。



…と、これを30分ほどプラグの濡れ具合を調節しながら色々やりました。でもダメ。






上空には青空が広がり、スズメが飛んで行く……なんとも穏やかな光景です。自分は汗だくでしたが…







結局45分、この御時世には激しく拒絶感満載のバイクはアイドリングを始めました。


一定位置にあると迷惑なので、そのまま押して歩きました。

走行しても良かったのですが、ツキが怪しいのでとにかくアイドル…





結局1時間して元の場所に。









スペンサーのアメホントリコのこのメットを見ると、今でも熱いものが込み上げます。もう完全にこのカラーは脳内に焼き付くほど自分の中にしみ込んでいます。





今はバイクどころではないですが、捨てません、NSR。






編A