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かんつりろーど

■■「超進化系」の日本人・本田圭佑■■

投稿日時:2011/01/14(金) 18:30


アングリングファン編集部 “かんつりーろーど。”

http://www.sanspo.com/soccer/photos/110114/scc1101141002014-p1.htm
後半、勝ち越しのPKを決める本田圭佑=現地時間13日午後、ドーハ・カタールスポーツシティ(撮影・大橋純人)







シリア戦、不可解なPKやカードは置いておくとしても、驚いた、と言うかスゴいと思えるシーンが在った。


同点に追いつかれながらも岡崎の切り込みでPKを奪取。結局本田が決めたのだが、その時のシーンだ。




普通、同点で後半終盤でPKを蹴る場合、今迄の代表選手だとどんな選手でも一瞬でも冷静な表情になる。

あるいはペナルティエリア迄歩いて行くとき、歩き方やボールを置くアクションに緊張感が見られる。というより、日本人なら当たり前だ。

あの不動のエース・中田英もオリンピックでその洗礼を受けているし、シュンスケもかならず緊張感は見られた。カズも、ラモスも、PKの時は皆緊張していた。




責任感。

絶対に勝たなければならない。

不可解な判定で守護神まで退場に追い込まれた屈辱感など……どう考えても「日本人」なら、多少なりとも緊張するはずだ。

表情に表れるはずなのだ。


しかし、この時の本田は異常とも思える雰囲気を醸し出していた。

「俺が蹴るんだよ、俺しかいねーだろ」とボールを鷲掴みして離さない。

しかもニヤニヤして「俺が決めてやんよ、早く蹴らせろ審判よぉ、キーパーも早く用意しろよ?」

……と、とにかくこんな超絶レベルの緊張感に溢れた戦場で、ハイテンションギラギラの本田。


まるで少年マンガの主人公のようだ。



日本人なら、外したらどうしよう、とか、外したときの言い訳は何にしようか……などと悪い結果、悪い結末を予想してしまう。だから緊張感もあるのだが、このときの本田は、おそらくだが、そのような感情はなかったのだろう。


結果論だが、ゴールネットのど真ん中に突き刺さったPK。もしキーパーが動かなかったら……マスコミ各社は今朝のニュース、新聞をどう綴ったのだろうか。



あの超新星ともいうべき中田英のフランスWCの最終予選、緊張感すら感じられないその度量に日本国内は驚いたが、しかし中田も人の子、ローマ退団以降はやはり失速し、輝きを失っていった。現在の本田はテクニックなど、中田以上のものを所々に感じる。

感じるが、しかし最も驚異と思えるのは記したような部分だ。


ポジティブシンキング、というほど軽薄ではなく、自らの技量に対する絶対の自信と、過去の戦歴の記憶。それとも失敗など有り得ないと達観し尽くしているのだろうか…とさえ思えてしまう。




緊張しない日本人。

平常心。

自らへの絶対の自信。





これこそが、本田の、我々に問いかけつつある日本人「超進化系」の真骨頂なのかもしれない……。


編A


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