かんつりろーど
★負けず嫌いの最強マイスター・福田和範★
投稿日時:2010/04/05(月) 15:04
★負けず嫌いの
最強マイスター
福田和範★
以下敬称略
「……負けるって嫌じゃないですか。負けるくらいだったら最初からやらないほうがいい。適当にやって勝てるわけないし……。
勝負事って、絶対勝つために努力すべきだと思うし。
勝ちたい気持ちをどれだけ持続できるか。持続できた奴が、やっぱり最後には勝つと思うんですよね……
そして自分を信じること。
それしかないって思いますよ……」
口調も柔らかで、表情も明るい。
誰にでも好かれ、好印象。
ファッションも洗練され、物腰も柔らかい。
まさに好男子、という雰囲気。
しかし核心に話が触れると、この男の本来の気質というものが見えてくる。
がむしゃらな印象など微塵も見せない好青年の本質は、実は強烈なファイターであり、根っからの競技者だということに気がつく。
コンペティションをこよなく愛し、その中で自己証明を叩きつける。
それが、この男の在り方なのだろう。
福田和範。
2008年度前後から、トラキン、ドットコムなど、あらゆるトーナメントで最高の成績を残してきているトップアングラーだ。
ただ、彼のフォームやリーリング、ランディングアクションなど、その一挙手一投足を見ていると、「釣り」というジャンルからは少々異なる雰囲気がある。
例えば最強アングラーのひとりとして有名な松本幸雄。
心から釣りを愛し、魚を愛するトップアングラーだが、彼は本能的に魚の生態を理解することが出来、そしてその情報をトーナメントに活かすことが出来るタイプ。
要するに「釣り」のプロフェッショナルであり、「魚」のプロフェッショナルなのだ。だからこそトーナメントでチャンピオンになれる。
しかし、福田和範のそれは、少々違う。
トーナメントで勝利するために培ってきた経験と努力は、極めて「アスリート」的なのである。
スキーもライセンス持ちで、プロで通用するほどの腕前。
レースの世界ではその名を馳せ、プロチームにドライバーとして誘われるほど。
その反射神経と肉体的要素は、釣り人のそれではなく、あくまで競技者であり、「アスリート」として今までの人生を費やしてきた人間なのである。
「…でもね…ルアーとか、カラーローテとか…そんなにこだわらないんですよ。
これだっ!って決めたルアーがあればひたすらそれだけ、ってことが多いですね。
釣法なんかもそう。
タックル類にこだわるのはとても大切だけど、それだけにこだわるんじゃなくて、それより練習。
特に負けたトーナメントの時は、そのポンドの完全攻略が出来るまで絶対帰らないです。
くやしい、ってのがあるのも確かだけど、やっぱり積み重ね。
積み重ねて積み重ねて、絶対次は勝てる、って思えなきゃ、次も負けますよ、きっと……」
しかし、今回のトラキン最終戦では、3位・175ポイントでロデオフィッシュに乗り込みながら、自らの信じていた釣法に狂いが生じ、3回戦途中敗退の憂き目に遭ってしまう。
しかし、実はその前の2回戦ではサドンデスマッチにまで追い込まれている。まさに絶体絶命のピンチだった。
もし、2回戦敗退であったら…ポイント差で今回3位入賞は不可能だった。マイスター奪取はならなかったのだ。
そう、あの2回戦のサドンデスマッチを制したことが、今回の福田和範のトラキンの全てだったのである。
「うーん…今回表彰台には立てなかった。途中敗退でした。
でも、あのサドンデスもそうだけど、自分を信じること。
サドンデスを勝つことはもちろんですけど、あのサドンデスの最中も、今日も絶対表彰台の一番上に立つんだ!って思ってましたから。
あきらめることは絶対無いですよ。
まあ…だからこそあのサドンデスも勝ちあがれたんだと思うし、結果的にポイント差でマイスターも取れたんだと思います。
自分を信じるって…難しいけど、それしかないんです。
それが、僕のやり方だし、これからもそうだと思います……」
実は会社社長も兼ねる若き経営者の福田和範は、トラウトトーナメントだけを戦っているわけではない。
日々経営者としてその腕を揮うこともまた、彼にとってのコンペティションのひとつであるはずだ。
しかし、それでは物足りない。
生まれながらの競技者としての“血”が、抑えられないのだろう。
釣り人としてトーナメントを極めるタイプと、アスリート的にトーナメントを極めるタイプ。
どちらもそれぞれ強みはあるが、福田和範のその強靭な精神と肉体は、後者の強みを我々にまざまざと見せつけてくれる……。
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(ブログタイトル:アングリングファン編集部 “かんつりーろーど。”)
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